慶應義塾大学理工学部 機械工学科 小茂鳥研究室 HP

3年生へ

3年生へのメッセージ

 長く続いたコロナ禍も終息しつつあると思っています.コロナ最初の4月は講義の開始も一か月遅れ,研究室の活動もそれに巻き込まれることになりました.

 今年の3年生は,沢山の研究室を見学できる状況に完全に戻っていると思います.

 せっかくの機会なので,なるべく多くの皆さんと直接会って,顔をみながら研究内容の説明もしたいと考えています.気軽に研究室見学の申し込みをしてください.

 みなさんは,既に知っているかと思いますが,機械工学科の4年生は必ず研究室に配属されます.ここでは,これまでの講義や実験科目だけではなく『卒業研究』に取り組みます.卒業研究に取り組む1年間は,これまでとは全く違ったものになると思います.研究室の一員として,大学院の学生や教員は勿論のこと他の大学の先生や企業の方々と共同して,これまで世界中で誰もやったことのない新しい研究に取り組みます.誰も知らなかった未知の現象を解明したり,新しい機械や材料を開発したりという活動に取り組みます.

 大学に入学してから沢山の講義科目を履修してきたと思います.教員の知識を一方的に学生が聞かされているようなネガティブな印象を受けた人もいるかもしれません.これから皆さんが経験しようとする最後の1年間は全く異なります.もちろん,基礎学力の修得は,未知の現象を解明するためには必要です.したがって,基礎科目の復習や新しい知識を取り入れようとする姿勢はとても重要です.ただここからは,今まで蓄えてきた知識を活用するフェーズだと理解するといいと思います.

 『半学半教(はんがくはんきょう)』という言葉を聞いたことはありますか?『教える者と学ぶ者との師弟の分を定めず,先に学んだ者が後で学ぼうとする者を教える.教員と学生も半分は教えて,半分は学び続ける存在である.』という精神です.4年生の研究室の活動ではまさにこれを実践します.我々教員にも答えのわからないテーマを,皆さんと一緒に学びながら未知の事柄の解決に取り組むのです.時間のあるときに『慶應義塾の理念』というキーワードで検索してみてください.慶應義塾の目的から始まり,『独立自尊』『半学半教』や『社中協力』の意味など福澤の精神を語る重要なキーワードが説明されています.

 話を元に戻します.新しい現象を解明しようとするときや,世界で初めてのモノを創ろうとしているとき,みなさんの知的好奇心は刺激されワクワクするような気持ちを覚えると思います.それは我々教員も全く同じです.このワクワク感が研究の醍醐味だと思っています.気軽に研究室見学フォームから申請してください...研究室のドアを突然ノックしてもらっても大丈夫です.

2023.10.1 研究室にて

小茂鳥 潤

研究室紹介動画はこちら

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