慶應義塾大学理工学部 機械工学科 小茂鳥研究室 HP

Laser & Biomaterials group

Laser & Biomaterials group

 最近では,治療のために様々な人工物が体内に埋入(インプラント)されることがあります.人工股関節や人工歯根などに利用される材料のことをバイオマテリアルと呼びます.このバイオマテリアルには,骨との結合性を向上させるなどの目的で表面改質が施されることがあります.小茂鳥研究室では,このバイオマテリアルの表面改質手法のひとつとして,2016年にレーザ誘起湿式表面改質処理を提案しました.この処理は,拡散させた元素を含む水溶液中に浸漬した金属基材に対してレーザを照射することにより,その表面を改質しようとするものです.

 最近では,レーザ誘起湿式表面改質処理を用いた,歯科インプラント安全性確保と高度化技術の提案に取り組んでいます.具体的にはAgイオンを含む溶液を利用して,被処理面に抗菌性を付与しつつ,生体適合性は低下しないような表面の実現を目指しています.また将来性を見据えて,フェムト秒パルスレーザを照射した際に形成されるナノ周期構造(LIPSS:Laser Induced Periodic Surface Structure)を形成させた表面上で細胞培養を行い,その配向性をコントロールするための基礎研究も行っています.

フェムト秒パルスレーザ処理装置
ナノ秒パルスレーザ処理装置
レーザにより加工されたテクスチャ
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