慶應義塾大学理工学部 機械工学科 小茂鳥研究室 HP

AIH-FPP Group

AIH-FPP group

金属は多くの機械や構造物の主要材料として利用されていますが,腐食,摩耗,疲労などにより使用期間中に劣化することがあります.これらの損傷の間には,負の相乗効果があることも知られています.例えば金属表面が摩耗すると,耐食性の低下を導き,その結果,表面には腐食ピットが発生します.腐食ピットは力学的にも弱部となり疲労き裂の発生が助長され,疲労強度は低下します.これらの現象は通常は,材料表面で生じるため,劣化の防止には表面改質が有効とされていいます.

小茂鳥研究室では,このような金属の劣化抑制を目標として,高周波誘導加熱と微粒子ピーニングを組み合わせた新しい表面改質手法を提案しました.この処理が,材料の耐食性や耐摩耗性の改善,疲労特性の向上に及ぼす効果を実証するのと同時に,学術的観点からは表面改質効果の発現メカニズムの解明に取り組んでいます.

AIH-FPP装置
AIH-FPPによりFe基材にCrが移着・拡散
AIH-FPP処理中の試験片
PAGETOP
Copyright © Komotori Lab All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.